2015年09月25日宝塚雪組『星逢一夜(ほしあいひとよ)』

カテゴリー中島孝志の落語・演劇・タカラヅカ万歳!」

 宝塚っぽくないけど評価は高いようっす。
 あれれ、村の子どもたち? 子ども役だってできるんだ。田舎の子どもたち。

 20分経つと凛々しい姿。でも、いつものフランス貴族を見慣れた人なら、やっぱ違和感。。。

 時は江戸時代。徳川吉宗の治世。暴れん坊将軍。とくれば、享保の改革ですね。

 肥後熊本の小さな三日月藩。天文に夢中の藩主の子息紀之助。一揆で藩主により獄門にさらされた父親を持つ娘、泉(せん)。泉を愛するガキ大将の源太。

 この3人の淡い恋。そして3人の悲恋が宝塚流に描かれています。

 紀之介は妾腹の次男坊。城でも放任。で、いつも城を抜け出して、源太と一緒に星観(ほしみ)の櫓を組みあげて、星探しに明け暮れる日々。

 身分を超えた友情。

 ところが、世継ぎが早世し、紀之介が後継になります。そして江戸で将軍吉宗に伺候することに。。。

 時間が過ぎ、享保の改革も10年。成果は生まれず、民の貧困も極まれり。。。

 とうとう紀之介の三日月藩でも一揆が起こります。鎮圧に向かう紀之介。そして一揆の首謀者源太。源太の妻となった泉。。。3人の星巡りは哀しい結末を迎えることに。

 作・演出は上田久美子さん。宝塚大劇場デビュー作です。



 二部はバイレ・ロマンティコ 『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』です。作・演出は齋藤吉正さん。

 一部は時代劇。で、うってかわって極彩色のきんきらきん。ど派手なラテンショー。なんだかなあ。。え、早霧せいなさん、こんなになっちゃうの?
 「悲しき願い」「コメ・プリマ」とか「情熱の花」とか懐かしい音楽もいろいろ。「情熱の花」からラインダンスは予想通りの展開。
  
 やっぱ宝塚は最高っす。。。


 さて、今日のメルマガでご紹介する本は「しゃべくり漫才入門」(元祖爆笑王編著・立東舎・1404円)です。