2019年05月20日テレ東「『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』2年5カ月ぶり復活!

カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」

 太川陽介さんと蛭子能収さんという凸凹コンビの大ヒット番組。

 路線バスを乗り継いでゴールを目指すだけのことですけど、県境ではたいていバス網が消えちゃうから、10キロくらい平気で歩く、つう過酷なもの。

 毎回マドンナが1人参加。

 元もとは07年10月『土曜スペシャル』の単発企画だったらしいですね。

 蛭子さんがいいんだよなあ。マドンナが若い女性と熟女では対応が天地の差。天然というかポンコツぶりが傑作で、いま、出川哲朗さんブームですけど、「ポスト蛭子さん」だからだと思うね。お笑い界では天然最強ですから。

 こういう長時間の番組てのはキャストのキャラとか人となりが透けて見えるから面白いし怖いね。蛭子さんは良くも悪しくも正直だし、太川さんは性格がとてもいい。ゴール達成意識が強いからコンビニおにぎりとかパンでも平気。

 後継番組「Z」を見て、「オレたちあんな御馳走食べたこと無かったな」と蛭子さんつぶやいてたもんなあ。、


スタート直後の写真だろうね。それにしてもテレ東への貢献大。歌番の司会もやり始めてますし。「アド街」のレギュラーなんてどう?

 でだ。どうして「復活」したかつうと、この凸凹コンビの「電車旅(「太川蛭子のローカル鉄道寄り道旅」、そしてレギュラー番組「太川蛭子の旅バラ」)の視聴率がいまいちだから。

 で、どうしてこんな「電車旅」を放送してるかつうと、「バス旅」を継いだ『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』つう番組がそれはそれはつまんないの。徳光さんの寄り道バス番組まで含めてありとあらゆる旅番組好きの私でも、もうええわ、見ないから、と匙を投げてます。

 俳優の田中要次さん、芥川賞作家の羽田圭介さんコンビなんすけど、会話無し、ゴール達成意欲無し。口癖は「温泉行きたい」「美味しいの食べたい」「早くホテルに入ろうよ」つう普通の旅番組になり果ててるからね。最初の放送から。

 3連族ゴールに到着できなければ打ち切り、とスタッフから告げられてたんすけど、このコンビはダメでしたけど、宝塚OGの真琴つばささんのリーダーシップでなんとか成功。視聴者とスタッフはがっくり来たと思うよ。



 てなわけで、太川さん&蛭子さんコンビ待望論が根強くあったわけ。でないとスポンサー離れちゃう。視聴率いちばんですからね。

 まあ、過酷な旅ですから引き受け手もいないかもしれんけど。

 今回の企画にしても、嫌がる蛭子さんのためにルール変更したもんね。3泊4日から1泊2日。1万円以内ならタクシーOK。完全な蛭子さんシフトです。

 視聴率も復活するといいけどね。

 「Z」はどうすんだろ? 自然消滅か打ち切りか。電車旅、タクシー旅、電動バイク旅、自転車旅・・・あれこれ企画がばらけてるのもすべては「Z」の視聴率がとれないからでしょ。抜本的な企画変更をせなあかんねん。

 中山秀征さんとかも投入してるけど陳腐。これに峰隆太さんが出てきたらチャネル換えられるわな。

 キャスティングってホントに難しいね。むかし、「オレたちひょうきん族」でも、さんまさんが大活躍してたけど、ホントは高田純次さんが病気で交代したからさんまさんに出番がまわってきたわけでしょ。で、番組も成功した。狙っても当たらない。ひょんなことで大ヒットする。投資だわな、まさしく。