2005年10月13日王様の牢屋

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 時々、シャンソンを聴きに行くんだ。ひと仕事、終えた時とか。煮詰まった時とかね。
 下手の横好きってぇの、歌とか芝居とか好きなのよ。生来の恥ずかしがり屋だから、カラオケも苦手だし。どうも自分にないものを欲しがるもんだよね、人間てさ。
 たまぁぁに地元の店(横浜)にも行くんだけど、必ず、なにかのイベントにぶち当たるのよ。いちばん多いのは、お弟子さんの発表会とかさ。ドア開けたとたん、「あっ、失敗。ちょっと用、思いだした」「ウソばっかし、ちょうどいい時に来たね!」。
 突然、審査員、頼まれたりさ。困るよねぇ。シャンソンの素養0だもの。

 それにしても、シャンソン好きには中高年が多いねぇ。フラダンスほどではないにしてもさ。愛の歌が多いから?人生を表現できる年になったから?  

 シャンソンって、素質だと思うんだよね。ムードとか雰囲気っていうの? 練習してどうのこうのっていうより、持って生まれた「シャンソン体質」みたいのがあるんじゃないかねぇ。綺麗な声してるけど、まったく入ってこない人もいるし、「この程度ならオレだって歌えるぜ」ってレベルなんだけど、なんともいえない味わいがあったりしてさ。虜になったりするわけよ。
 つまり、「大人のふりかけ」なんだね。

食べたことある?

 好きな曲はたくさん、たくさんあんだけど、まっ、次の一曲はいまお勧め。
 題して、「王様の牢屋」。すっきだなぁ、この歌。
 
♪とじこめられた・・・
 とじこめられた・・・
 王様の牢屋の奥に
 あぁ
 わたしはとじこめられた
 誰よりも美しくなりたくて
 光りかがやくダイヤを
 盗んだからなの
 あたしのいとしい
 あの人のために♪

 暗い牢獄の中で
 わたしはあの人からの手紙を
 くり返し読んでいる

 あの頃 あなたはわたしを
 ほんとうに愛してくれたわ
 束の間の間だったけれど
 
 そしてあなたには新しい恋人ができた
 わたしはその人より美しくなりたくて
 だから だからわたしは
 王様のダイヤを盗み
 今その罪に問われている

 もしわたしを哀れんでくれるなら
 会いにきて
 一度でいいから
 会いにきて

♪とじこめられた・・・
 とじこめられた・・・ 
 王様の牢屋のおくに
 死ぬまで出ることもない
 あぁ
 あぁ
 あぁ
 それならあの人もここへ
 とじこめて
 なぜなら あの人もまた
 盗んだからなの
 わたしの心を
 盗んだからなの
 とじこめられた・・・♪
 
 エディット・ピアフで聴いてね。最高でっせ。