2006年03月10日国益とはなにか?

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 「風が吹けば桶屋が儲かる」とか申します。えぇっと、風が吹くと砂埃が舞う。それがあちらこちらいろんなとこへと影響しまして、鼠が増えるんですな。でもって、鼠が桶をたくさん囓ってしまう。穴の開いた桶なんぞ、なんの役にも立ちません。
 みなが桶を買いに走る。で、結果として、桶屋さんが繁盛するのでございますね。

 まっ、とうの昔に「複雑系」ということが提案されてたわけです。ニューヨークのアゲハチョウの羽ばたきが、北京を襲う台風になるやもしれないわけですよ。

 実は、外交の世界ではこんなことは常識です。
 「あれ、どうしてこうなるの?」
 「だって、だってなんだもん」(キューティハニーか!)
 たとえば、次のできごと。
?北朝鮮によるミサイル2発の発射。
?中国外相の無礼な発言。
?東シナ海のガス田共同開発協議。
?日本の国連常任理事国入りのためのアフリカ諸国への根回し。
?その他なんやかんや。
 これすべて別個の現象ではありませんね。すべて、つながってますね。
 「風が吹けば・・・」です。で、桶屋が儲かるかどうか。それは風を吹かせないとわからないわけです。だから、桶屋さんは風よ、吹けと仕掛けます。
 これが外交ですね。

 幸い、小泉さんは桶屋がどう出てくるかわかってる。前からわかってる。
 だから、対米追従外交と言われようが仲良くするのです。近くの共産国(正確には事大主義かな)より遠くの自由主義国につくのは、なぜ?
 それは日本の「仮想敵」は中国だからですよ。


「風が吹けば桶屋が儲かる」「ガセが吹けば党が潰れる」ってか!

 アメリカってバカなこともするけど、市民が発言力を持ってるでしょ。けど、中国って密室政治でしょ?
 こういう国を相手にする時、大切なことはぶれないこと。一貫すること。筋を通すこと。一丸となること。目先のことより遠くを眺めること。
 これが国益です。

 「他国の指導者を愚かだとか、不道徳だとか発言するのは品格に欠けるんじゃないのか?」
 官房長官のこの発言は正解。聞き逃さない。受け流さない。イエローカードをどんどん切る。
 言うべきことを言いながら、ニコニコ、殴り合う。外相と官房長官に期待。

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