2006年04月14日小沢一郎という政治家

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

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 さて、千葉県の補選で自民、民主が事実上、一騎打ちですね。
 どうなることやら。

 いま、政治家でいちばん「選挙力」のあるのは小沢さんでしょう。師匠の角栄さん譲り。
 「当選したけりゃ、3万人と握手しろ。1日300軒訪問しろ。人がいなくても毎日、辻説法しろ」
 
 北海道での選挙戦の一こま。
 「いま、何人集まってる?」
 「200人くらいです。2時間の演説でよろしいですね」
 「俺の話は15分でいい。それよりカメラマンを用意しておけ」
 なんと、会場に着くとホントに15分で演説を終わらせてしまった。
 で、どうしたか?
 200人の参加者1人1人と握手。そして、それをカメラマンに撮らせた。
 なぜ?
 翌日、秘書や運動員たちに命じて、昨日の参加者1人1人に自分との2ショット写真を届けさせたわけ。

 これよ、これ。
 政治は人間ドラマだよ。だからこそ、人間に通じてないと話になんないのよ。
 人間とはどういうものなのか? 喜怒哀楽、人情の機微。人の痛みを知る、義理を大切にする。浪花節、おおいに結構。人ってのはシンプルなのよ。

 写真、捨てないんじゃない? 家の中でいちばん目立つとこ、たとえば、応接間とかに飾っておくんじゃない? もしかすっと、お客が来るたびに自慢すんじゃない?
 「なんだ、小沢さんでねぇか。おめぇ、あんな偉い先生と知り合いなんか?」
 「オラとは長い知り合いなんだ。ツーカーの仲なんよ」
 写真撮っただけなのに、知人から友人へ、友人から支援者へ、そして支援者から信者へと変わっていくんです。

 この地域の演説会では、それまで政党のリーダーがやってきては2時間ほど気分良く演説して帰っていったわけ。
 けど、これで票につながるか?

 選挙の神様角栄さんが言ってるよ。
 「握手しろ。車から降りて握手しろ。目をきちんと見てな。そうすると、嫌いな人間でもおまえに好感をもってくれる。敵を作らない。まずはここからだよ」

 師匠角栄さんの薫陶を受けた小沢さんが唯一守らなかったのは、ここだね。
 敵を作らないこと。
 けど、彼は山ほど敵を作ってきた。豪腕といわれながらも、人が付いたり離れたりする。
 それがボディブローのように響いている。

 とはいっても、「選挙の神様」の下で、選挙の重要性、選挙の怖さ、選挙のコツを叩き込まれた男であることはたしか。その男が「選挙は俺が仕切る!」と宣言してるんでしょ?
 だから、自民党も危機感を抱いているわけさ。

 補選もそうだけど、来年の統一地方選、参院選もきっと面白くなると思う。いまから投票日まで、いったいどんなことを仕掛けるか。こりゃ見物だね。
 とくに、自民党で反小泉だった人たちとどうタイアップするか。
 ウルトラC、掟破りの秘策で、がらがらぽんと引っかき回すはず・・・なんだけど。

 こんな話、新聞にも本にも絶対載ってませんよ。てなわけで、ちょっと、これ、シリーズで続けます。