2009年07月06日「成功の法則92ヶ条」 三木谷浩史著 幻冬舎 1680円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 う〜ん。成功するのに92ヶ条もないとでけんのかね。もっとシンプルなんとちゃうの?
 思わず突っ込みを入れたくなりますが。

 ネットビジネスの雄、楽天の創業者による本ですね。紆余曲折、マーケットの乱高下など、予断を許さない環境下ですけど、はっきり言って、ユニークな事業を考えつき、ここまで育ててきた人ですから、まともに聞けばもっとあると思うよ。
 なければ、また、驚きですけどね。それとも忙しいんで、ちゃちゃっとブログを本にした?

 ちょっと惜しいですな。というか、この人の本、ほかのも全部、惜しい。今度、彼の本を作るときは私にご相談ください。

 んなわけで、1ヶ条だけかなあ。

 毎週月曜午前8時、グループ全社員を集めて朝会が開かれるわけ。そのため、7時半くらいからエレベーターに社員が並んで大変らしいよ。
 本社ビルだけでなく、全国のオフィス11拠点に在籍する社員も参加します。そのためにTV会議システムがあるわけ。
 遅刻したら朝会終了まで社内に入室禁止。全社員が名札着用。整理整頓。
 
 早朝会議は新入社員も役員も関係ありません。社員全員で掃除することもお約束。これは社員5人未満時代からの習慣なのね。床に膝をついて椅子の脚まで磨くというから徹底してます。

 もちろん、部署ごとにも朝会があります。メンバーが情報を共有化するためですね。1日の始まりに今日すべき仕事のテーマを具体的、かつ明確に、かつみなで共有化するというわけです。
 「これが上手くできている部署は例外なく成功している」

 朝会をしっりやるということは、毎日の仕事に具体性を持たせる節目をきちんと作ることなのね。

 朝は辛いですよ、前夜遅ければなおさらです。けど、経営者にせよ、ビジネスパースンにせよ、できれば、朝型にシフトしたほうが得ですな。
 「僕は毎朝1時間早起きして英語の勉強をした(三木谷さんはハーバード・ビジネススクール出身)」
 「会社から帰って寝るまでの1時間と決めていたら、きっと続かなかったと思う」
 たしかに。

 サラリーマンである以上、毎朝決まった時間に起きなければならない。この時間を1時間早めるのは、実際にやってみればわかるけど、想像するほど大変なことではありません。もっと早く起きることだってできると思う。

 欧米のエリートと比較してもなんにもならんけど、朝4時起き、朝5時起きで出社するなんて珍しくないもんね。200円高。