2019年06月22日大増刷出来!『仕事ができる人のしないことリスト』(三笠書房)

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 本が売れない時代になりました・・・とよく言われます。
 そうなのかなー。著者の1人として認識はしてますけどね。

 たしかにパイが小さくなってることは認めます。少子高齢。団塊世代のリタイア。書店の激減。紙から電子媒体へのシフト。デフレ。中古市場の拡大。若者の貧困化。ネットで十分・・・まあ、いろんな理由があると思います。




 そんな中で大増刷! 嬉しいっす。あんがとです。この本、10年以上前に20万部売れまして、NHKの「テストの花道」でも特集されたことがありましてね。もち、私も出演してますけど。

 この番組は、所ジョージさんとTOKIOのリーダー城島茂さんがMCで、毎週火曜日のゴールデンタイムに放送(当時)。中高生や予備校生向けの番組ですが、段取り術や時間マネジメントなど、テーマは仕事にも参考になるためか、ビジネスパースンにも「隠れファン」がたくさん。

 私が出演を依頼されたのも、「勉強と部活の両立をどうするか?」という、いまも昔も同じ問題で悩む彼ら彼女らに、「『しないことリスト』で解決できるのでは?」「『しないことリスト』を使うとどう変わるか実験してみたい!」という仮説を検証するためなのです。

 番組に出演する高校生のうち3人が早速「しないことリスト」にトライすると、それまでいつの間にかどこかに消えていた「時間」を取り戻すことに成功。みごとに部活と勉強の両立ができるようになったのです。

 「しないことリスト」おそるべしです。

 高校生ですら成果をゲットできたのです。受験生以上に超多忙のビジネスパースンならば、もっともっと「しないことリスト」で成果を生み出すことは可能でしょう。

 ここ数年、「忙しい」「時間がない」「成果を出さなくちゃ」と、仕事に追いかけられる人がますます急増しています。もしかすると、「TODOLIST=すべきことリスト」を列挙して、優先順位で並べ替え無我夢中に片づけようとしても、結局、時間に追いかけられるばかり。「すべきことリスト」は成果よりストレスのほうが増えるようです。

 「何をすべきか」も大切でしょうが、仕事のキモは"してはならないこと"=「しないことリスト」を考えること。頭のいい人や仕事のできる人は、なにをするかではなく、なにをしないか、という線引きを明確にしています。

 仕事や人生、遊びや恋愛など、あなたのしたいことを邪魔する要素。たとえば、普段、ついつい時間を浪費してしまうことを思い出して、"しないことリスト"を書き出してみましょう。仕掛かりの遅さ、考えすぎ、過度な準備、長電話、上司という名のおじゃま虫など、あなたの時間を奪ってきた要素が思った以上にたくさん見つかるはずです。
 「えっ! こんなにあったのか!」と気づいたら、"しないことリスト"をメモに書き出して常に意識しましょう。声に出して"しないこと"に意識を向けてもいいくらいです。

 読者の皆さん、あんがとね。