2006年12月25日翔ぶが如く、ディープ強し!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 いやはや、強いですなぁ。こりゃ、ぶっちぎりでっせ。3〜4馬身は離してましたよ。
 後方から翔んできて一気に決着をつける。「さすらいのガンマン」みたいで格好いいじゃないですか。

 第51回有馬記念。とうとう取りましたね。これで7冠馬でっせ。来年も余裕で走れそうなのに、そうすりゃ新記録も打ち立てられるんだけど、残念ですな。
 惜しまれつつ去る。これぞ、千両役者かもね。


文句なしに空前絶後の天才馬!天馬、宙を翔る!(右赤帽が武騎手)

 ずたずたぼろぼろになるまで頑張る、というのは1つの生き方だし、ピークでさっと辞めちゃうというのも1つの生き方だよね。どちらにも「美学」があります。この美学ってのはそれだけの説得力がないとダメなんだけどね。

 私が毎朝通ってる根岸森林公園。ここね、日本でいちばん最初の競馬場だったんですよ。できたのは、明治維新のなんと1年前。歴史があるんです。
 で、入口にドーンとあるのが2頭の馬の銅像。奥から「トキノミノル」、そして「シンザン」。シンザンは「神讃」と書かれてます。
 トキノミノルは戦後の匂いがまだあった頃に活躍した馬ですね。
 10戦10勝のまま引退というか、破傷風で亡くなった。「東京優駿」「皐月賞」を制覇しました。
 一方、シンザンは19戦15勝(2着4回)。皐月賞(1964年)、ダービー、菊花賞(1964年)、宝塚記念、天皇賞・秋(1965年)、有馬記念(1965年)・・・戦後初の3冠馬に輝いた名馬です。

 3冠馬っては、皐月賞(中山・芝2000m)、東京優駿(日本ダービー)(東京・芝2400m)、菊花賞(京都・芝3000m)を制覇した馬のことですね。セントライト(1941)、シンザン(1964)、ミスターシービー(1983)、シンボリルドルフ(1984−−無敗で達成)、ナリタブライアン(1994)・・・といままで5頭しかいないのね。
 ディープは「無敗で3冠馬」ですよ。

 フランスの競馬で味噌をつけちゃったけどさ。ディープに落ち度は1個もないんだかんね。彼らも外国馬に1位を取られたくないからね。悪いけど、あれはインチキでしょう。冗談じゃないぜ!

 ジョッキーの武豊さんも賞賛してましたな。ひと仕事、ひと時代築いた天才馬の引退に、献げ銃(つつ)。