2009年08月17日「松本清張サスペンス」

カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」

 市原悦子さん主演の「家政婦は見たシリーズ」ですが、原作は松本清張なんですよ。以前、「通勤快読」で松本清張本を取り上げたときにチラッとご紹介したことがあると思います。

 松本清張という人は、「シリーズものは書かない!」という主義があって、テレ朝がいくらお願いしても続編を手がけることはありませんでした。だから、プロットはそのまま頂いたものの、続編以降は、いろんな脚本家が担当して作り上げたものなんです。それに対して、著作権侵害だとかうるさいことは言わなかったんですね。

 さて、松本清張原作の映画化は山ほどあります。たとえば、「砂の器」「鬼畜」「天城越え」などがそうでしょ。テレビドラマ化となると、さらに多い。
 この2つのDVDシリーズは、大映テレビがテレ朝とTBSに提供したドラマ4点ずつ計8作品がずらり。もち、「家政婦は見た」の初回作品、すなわち、松本清張が原作を書いた「熱い空気」も収められてます。



 市原悦子さん、めちゃ若い。当たり前か、1983年放映。つまり、26年前だもの。私が結婚した年ですよ。あと、以前、「不良映画日記」で紹介したかもしれないけど(してないかもしれませんが)、「黒い画集−−あるサラリーマンの証言(小林桂樹さん主演映画)」が柳生博さん&市毛良枝さん主演の「証言」も面白かったなあ。



 私がお勧めのドラマは「共犯者」と「内海の輪」「馬を売る女」かな。

 「共犯者」は原作が好きだから。かつて銀行強盗で荒稼ぎした2人の男が素人のOLコンビにしてやられる、という話。痛快なブラックユーモア仕立てのドラマになってます。平幹二朗さん&尾藤イサオさん、畑中葉子さんの肢体がお見事。そうか、テレ朝の土曜ワイド劇場、TBSのザ・サスペンスでは、出演女優のヌードやベッドシーンもお父さん方の愉しみだったもんなあ。

 宇津宮雅代さんの大ファンである私は、もち、「内海の輪」が一押し。27年前かあ。ええなあ、綺麗やなあ、色っぽいなあ。カムバックせんかなあ、と見入っておりましたです、はい。「馬を売る女」の主演は風吹ジュンさん。27年前の彼女が見られます。
 
 そうか、このDVDシリーズは、松本清張という推理小説の神様の作品を満喫できるだけじゃなくて、贔屓の俳優、女優の演技も愉しめる。なんつっても25〜30年前のドラマだからね、みんな、若いわあ。宇津宮雅代さん? もち、ピチピチしてまんがな。