2011年09月02日バランスに配慮した野田どじょう内閣

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 野田内閣の顔ぶれが発表されましたね。

 10人が初入閣。小沢グループから2人。驚きは安住さん、古川さん、レンホーさん。

 大臣と一言でいっても濃淡があります。最強の布陣ではないけど、ま、断られちゃったし、しょうがないよね。仲良くみなで協力してもり立てていこうよ。怪我で本田選手が代表選を欠場するけど、チームワークに徹すれば大丈夫、という感じかな。。。

 でも、いちばんの驚きは岡田さんの起用がなかったことですね。菅内閣の戦犯はほかにもたくさんいるけど責任とらされた、ということでしょうな。
 三党合意の見直しを発言した海江田さんはそもそも入閣などできるわけがありません。

 ま、大物あり小物あり。「チームどじょう」の船出です。忘れてならないことは、この内閣の目的が「財政再建=大増税」であることです。これが「景気回復」とベクトルが逆向きであることは説明の必要がないでしょう。

「経済成長を損なう緊縮財政は過大な財政赤字と同様に、信用力への深刻な脅威だ」(ラガルドIMF専務理事)という指摘通り。

 財務省が狙っているのは財政再建ではなく、増税による権限拡大と天下り確保でしかありません。愚直さだけが取り柄のどじょっこだのふなっこだのが、バカの一つ覚えで増税に突っ走る前に「天下り根絶」「無駄の排除」を徹底することが大前提になることはいうまでもありません。
 
 でなければ、国民の信頼感を失います。

 増税論議をきっかけにして民主党は割れるでしょう。そのときが政界再編のタイミングとなります。マスメディアはいままで通り「増税支持=財務省支持=アメリカ支持」です。
 民意はメディアに洗脳されず、無駄の排除による節約と景気回復による税の自然増を図るという基本姿勢を忘れてはいけません。

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