2012年05月24日あまりにも不毛な消費増税論戦

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 国会のセンセ方はご商売ですからしかたないにしても、本音は自民も民主執行部も増税したいわけです。どちらも財務省の言いなりですから。

 自民党はもしかすっと次の選挙で政権がとれるかもよ、と淡い期待を抱いてまして、なら、不人気な増税策なんぞは財務省の操り人形にやらせて選挙で大敗させれば、一挙両得。。。と思ってるでしょうな。

 カンチョクトさん以降、「天下り解禁」状態ですからね。行政改革なんぞはお題目だけ。ま、「いっときゃいい」という姿勢ですわな。

 政権を批判すべきマスメディアはどうかいえば、これまた、逓減税率が適用されるから増税なんぞ他人事。ま、大手メディアのインチキぶりは原発報道でおわかりの通り。コメンテーターの先生方も財務省の紐付きか無知な記者上がりときたら、まともなコメントなど期待するのがそもそも無理ですな。

 国民のバランス感覚に期待したいとこだけど、テレビというのはそこらへん上手に洗脳しますからねえ。

「子供たちの未来を考えると増税もしかたないかな」な〜んてヤンママの意見ばかり報道して、ほら、みなさん、増税に賛成しなければダメですよ、非国民ですよ、フィッチ(国債の格付け機関)も日本国債を下げましたよ、と増税を側面からサポートする始末。

 不思議なのは、民主党のマニフェストをかたくなに守ろうとしている小沢グループを非難して、マニフェストにないことばかりしているドジョウ政権を応援してること。

 あれれ、ドジョウさんもカンチョクトさんも私たちは政権として信任しましたっけ? あの人たちは民主党というちっちゃいコップの中で勝ち抜いて総理・執行部になっただけで、有権者=国民の信託を受けたわけではありません。それどころか、消費税増税を掲げた参院選挙でボロ負けしたのはどなたでしたっけ?

 ぶれてないのは小沢グループですよ。国民からすれば、ドジョウ&カンチョクト政権は話が違うと怒るべきです。ハワイに行くはずがシベリアに向かってるわけですからね。ならば、やっぱり選挙で国民の信を問う。これが民主主義というものでしょう。

 財務省にしてみれば、政権が倒れようがどうしようが増税さえできればハッピーなわけでね。

「小沢グループは基盤が弱いから選挙を怖がっている」とアホなワイドショーは盛んに流してますけどね。選挙がいちばん怖いのは民主党の執行部でしょう。とくにカンチョクトさんなど当選したら奇跡ですわな。

 私ならあの選挙区に刺客を送りますね。たとえば東国原さんとか維新の会のメンバーとかね。民主党の執行部のみならず、自民党総裁ほか目立つ国会議員の選挙区に刺客をすべて送り込む。石原慎太郎さんのジュニアの選挙区とかね。

 視聴率が欲しいテレビは飛びつきますよ。ここまでやらなければ、橋下さん率いる維新の会はかつての日本新党ブームを超えることはありません。

 スローガンは「日本を洗濯しよう!」で決まり。これなら勝てますよ。

 ま、こんなこと言ってますけど、民主党さんも自民党さんも維新の会に勝てる秘策があるんだけど、知りたくない?


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