2013年05月27日消費税について再び。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

「消費税つうのは観光客から金を分捕るためにあるんや。国民からとるんやない」という話をしました。

 ヨーロッパじゃ、消費税(付加価値税)なんて議論にもならんし、税率アップもやいのやいのと大ブーイングが起きるなんてこともなくて、閣議で簡単に決まっちゃうもんでしてね。

 どして? 日本じゃ内閣の1つや2つが潰れるというのに。。。

 いろんな理由があんだろうけどね。いちばんの理由は、たいしたことないから。生活に響かないから。だって観光客から分捕るんだもん、つうこと。

 けど、還付されるでしょ? そりゃそうですわな。ブランド品なんかを購入して、機内でせっせと書類に記入した経験があると思います。

 あれですね。

 ヨーロッパの消費税は20%前後ですわな。イタリアじゃ73年に12%でスタート。で、97年に20%、11年21%、12年に23%。今後まだまだ上がると思います。
 ま、商品によって軽減税率がありまして。これまた国別でして。ユーロとして統一されているわけじゃなくてね。野菜とかパンとか医療品、新聞、書籍なんかは4〜5%。肉や魚は10%。イギリスじゃ0%だとかね。つまり、生活必需品、ライフラインは安いわけ。

 日本人が大好きなエルメス、グッチなんかは20%前後の消費税をドカッと分捕られるわけで。で、日本に帰るとき、空港でせっせと記入して還付してもらうわけね。1店舗で1〜2万円以上買わないと門前払い、封を切ったら受け付けないとかいろいろあんだけど。

 でも、観光客が消費税をドカッと分捕られるのはレストラン代とかホテル代。これは還付はありません。

 それよりなにより、だれも実感しないのは、消費税が値札とかレシートに書かれてないから。なぜ? 売上をごまかす業者ばかりだから。そもそも国民ははなから収める気がないの。小遣いみたいなもん。

 脱税? そうでしょうな。イタリアなんて1兆円超は脱税してるはず。ギリシャなんてご存じの通り(中国もそうですわな。賄賂だけで年間100兆円規模らしいっすよ。温家宝さんがアメリカに3000億円もの裏マネーがあったなんて当たり前。そういう国なんだから)。
 
 消費税は観光客から分捕り、脱税するもの。だから上がれば上がるほどハッピーなわけ。どうせ税率の高い商品なんて買わないんだから。景気のいいヤツから分捕るのはどこも一緒(これ、そのうち、日本の国税=酷税の実態をご紹介しましょう)。

 もう1つ。モナコのケース。モナコつうと、映画好きにはたまんないすよね。「泥棒成金」「TAXi4」「ギャンブル・プレイ」とか。。。これからだと、ニコール・キッドマン主演「「グレース・オブ・モナコ」かしらん。

 たしかにグレース・ケリーで有名ですわな。あとはF1とかカジノ?

 でも、世界中の金持ちの間で有名なのは。。。税金がないこと。まず個人所得税がない。不動産税も住居税も財産税、相続税、固定資産税もない。直系親族間、夫婦間の相続や贈与にも税金はかかりません。それ以外の相続税にしても税率は低いの。

 だから人口35000人中6000人が他国籍。日本人ではクルム・伊達公子さか、デューク更家さんなど、100人くらいがモナコに住んでるわけね。

 無税国家が回るのはなんでか? やっぱばくちの寺銭を国家が吸い上げてるから? ちゃうちゃう。カジノは国営じゃないもの(もち、モナコ公国の大公さんは個人名義でカジノ株を持ってまっせ)。

 モナコの収入は消費税なのよ。ショッピングやレストランの消費税はフランスと同じ。ショッピングは内税。飲食は消費税として合計金額に加算。この税金で国の財政をまかなってるわけです。

 やっぱ観光客から分捕ってるわけね。

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