2004年03月08日最近の学生気質

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なかなか頼もしい

 この前の土曜日(3/6)、学生さんを相手に講演をして参りました。

 慶応大学の四年生が中心なんだけど、「ホントにやりたいこと、見つかった?」というテーマで、就職活動してる学生、社会人ルーキーなどが主な参加者でした。呑み会までつきあっちゃって、OB風を吹かしていたのではないかなぁ。

 大学院とビジネススクールでは講義してるけど、現役の大学生を相手にするのは初体験です。講演となると、たいてい経営者相手ですからね。これからたんまり年金を納めてもらう社会人候補生を相手に、次々に質問させてもらったんで、こちらのほうが勉強になりました。

 この講演会は元々、わたしの本を読んだ学生からの一通の手紙がきっかけです。メーカー、金融に内定してる学生もいれば、就職しないという学生もいれば、「まだ3年です」という学生さんもいました。

 聞けば、3年生の3月には内定が出てるそうですね。早いなぁ。

 わたしの時など、いまから20年も前の話ですからね。あの時も円高不況とかいわれてましたけど、就職はいまよりははるかに簡単だったと思います。ただし、学生数がものすごく多かったから競争はそれなりに激しかったかもしれませんけど、メーカーならほとんど入社できた時代でしたね。

 今回の学生さんは「礼儀正しく、明るく、元気」という「若者の三要素」を裏切らない諸君でありました。

 感動!




言い忘れたこと

 呑み会では質問に答えるという形で小一時間しかいませんでしたけど、社会人のいち先輩として言い忘れたことがたくさんありました。

 いずれ本になるかもしれませんが、ここで少し話しておきましょう。

 1先輩の自慢話を喜んで聞け

 これは鉄則ですね。わたし、他人の話、聞くの好きなんです。だから、質問魔でもありますし、酒席でも先輩や上司にどんどん仕事のことで質問しちゃうんですね。普通、「酒席では仕事の話はしない」と割り切っている人もいますけど、わたしは無理矢理にでも聞いちゃう。だって、そのほうが得だものね。

 とくに仕事ができる人なんて、門外不出、秘伝中の秘みたいに隠してるケースもありますからね。酒呑ませて聞き出しちゃうわけです。

 2主人公のそばに付け

 これも鉄則。たとえば、同僚同士で話をするより、社長や役員のそばに座ってきいちゃうわけよ。偉い人のそばってだれも座りたがらないけど、だから逆にいいわけ。生意気な質問しちゃってもかまわないわけ。

 「あいつ、わが社の抵抗勢力だな」

 これだけでも印象に残るでしょう。面白いヤツが結局、可愛がられるわけです。

 3誠実さがいちばん

 要領のいい人間はどこにもいますけど、誠実な人間てのは少ないですね。要領が良くて誠実な人ってのはもっといません。

 けど、やはり、見てる人は見てますからね。誠実さがスーツを着て歩いてるというほど、仕事と人には真摯であること。これが大事ですな。

 ほかにもたくさんありますけど、まっ、学生諸君、仕事は裏切らないからね。誠実にいきましょうや!



 ところで、牛丼のない吉野家は、クリープどころか、コーヒーのないコーヒーみたいなものでんなぁ。