2003年11月24日一流のアマチュアが二流のプロを凌ぐ時代!

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バトルロイヤルで際が無くなった!

 もう霜月十一月も今週で終わりですよ。来週は、もう師走。

 ということは、もういくつ寝るとお正月・・・ですね。デパートはすでにクリスマス商戦ですし、月日の経つのは早いものです(嫌だ、嫌だ)。

 今年の大晦日は、紅白歌合戦に対抗して、各局とも格闘技のオンパレードらしいですね。わたしなんか、紅白を見なくなって、もう三十年くらい経ちますよ。

 人気者ボブ・サップになんと元横綱の曙を当てるマッチングもあるなど、話題は一挙にヒートアップですな。

 プロレスのリングにスモウ・レスラー、しかも横綱が登場するなんて最高ですね。かつて、力道山の時代にもありましたから、何十年ぶりになるんだろう?

 プライド、k−1、猪木祭りといろいろありますけど、かつては空手は空手、相撲は相撲、プロレスとプロレス、ボクシングはボクシング、柔道は柔道というように業界が決まっていました。いま、この業界の際が限りなく薄くなってきています。ハードルが低く、牛でも乗り越えられるほどでしょうね。

 この傾向は何も格闘技の世界だけではありません。

 オリンピックの野球チームなど、プロとアマの混合編成です。プロ野球関係者が高校球児に指導してはいけないなんて、今時、ナンセンスなんじゃないのかね。おそらく、高野連の建前としては、「プロ野球関係者が高校生と会うと、うちのチームに来ないか」というスカウト合戦が激しくなるからというものでしょう。

 でも、いまの時代、「インターンシップ」ってのがあるじゃないですか?

 「いったん入団してから後でやっぱり他のチームに移ります」とは言えないでしょうから、監督やコーチが手取り足取り教えてやることも大切なのではないでしょうかね(ただし、それだけ指導技術がある人しか有効ではありませんけど)。




本籍地と現住所が違う

 まだまだありますよ。たとえば、お笑いの世界。

 いま、漫才師というか、コント集団がものすごく注目を浴びてますね。一人では綾小路きみ麻呂さん、長井秀和さん、それに劇団ひとりもそうだし、マギー審司さんもそうですね。もちろん、落語家はひとりですけど。それにドランクドラゴン、ROBERT、北陽などなど・・・。

 でも、このお笑いのブロたちよりもおかしいのは俳優ですよ。台本さえあれば、お笑い芸人を食っちゃう勢いがありますもの。

 逆に、俳優たちの世界、すなわち、演劇会も大変です。というのも、今度は逆にお笑い芸人たちのほうが演技が巧いもの。どこで勉強したのか知らないけど、舞台俳優としても十分通用する芸達者な人間がたくさんいますよ。つまり、この世界でもどんどん際が無くなりつつあるんです。

 いわば、本籍地と現住所が違う人がたくさんいる、ってことです。

 さてさて、政治の世界でもそうです。相も変わらず、二世政治家が跋扈してますが、同時に、「元サラリーマン」といった人たちもどんどん立候補し、そして中には運良く当選できる時代です。政党が強い小選挙区という逆風の中でも、サラリーマンが立候補しようという時代なのです。

 これもいってみれば、際が無くなってきた現象の一つですね。

 逆に言えば、既得権が有効ではなくなりつつあるとも言えるのではないでしょうか。

 「いままでやったことがない。けれども、底力がありそうだ」という人間がどんどんあちらこちらに流入してくる時代なのです。一億二千万人すべてにチャンスがあり、すべてにリスクがある時代なのです。

 一流のアマチュアが二流のプロを凌ぎますよ、うかうかしてられないぞ、これは!