中島孝志のキーマンネットワーク

2021年05月22日追悼！田村正和さん！

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一昨日の名古屋、昨日の大阪に引き続いて、博多原理原則研究会。今月から大阪の翌日は博多にしよっと決めています。

ならば、ランチは熊本の「勝烈亭」に行くべきではないか。内なる囁きに任せて・・・なんてもんじゃないわな。お腹ペコペコ。新大阪から「さくら」に乗って・・・時間かかりますなー。ま、そんだけの価値はあります。

グルメツアー珍道中についてはいずれ。

今回は大好きな田村正和さんが亡くなられましたので、ちょこっとお話したいことがありますんや。

早速、昨晩、フジテレビが「追悼番組」をちゃちゃっと放送。「古畑任三郎」ですね。田村さんの既存イメージを覆すコンテンツでした。高評ですよ。好評でもありました。

でも、私一押しドラマは・・・「冬の旅」ですねん。

中学生の時に放送してました。原作は立原正秋。読売新聞連載の話題の小説。〝非行〟というラク印を押された少年の屈折した心理と背徳の倫理を描いています。主人公宇野行介にとって〝その日〟まで母がすべて。愛する母が再婚。義理の兄に暴行されます。この人でなし役が田村正和さん。

この役嫌いで思わず脚本を放り投げたとか。けど、私の田村正和観はこの役柄が浸透しています。「眠狂四郎」とかはかなり異質ですからね。

主人公の行助は義兄を「生涯劣等感」に苛まれるように「罪悪感」を仕掛ける「策士」なんですよね。で、自ら少年院に入ります。
少年院で知り合ったのが「ヤス」。演じた松山省二さんと奥さん役の大谷直子さんは実際に結婚しちゃう。逃げ恥婚のガッキーみたいなもんですよ。

さて、義兄役の田村正和さんはこの大谷直子さんまで犯しちゃう。なんつうか本中華。困った男ですよ。脚本放り投げたくなりますわな。

こうして、「冬の旅」にも似た行助の苦悩に満ちた人生が始まります。BGMはもちろんシューベルトの「冬の旅」。ナレーションは私の大好きな芦田伸介（民藝り重鎮ですよね。『戦争と人間』の政商伍代喬介役はサイコーでしたよ）・・・そして田村正和さんが演じた役が光ってるんですよね。

放送時間は毎水曜22時から（70/04/16-70/07/09）。出演はあおい輝彦、大谷直子、二谷英明、久我美子、田村正和、西村晃、松山省二の皆さんでした。

ご冥福をお祈り申し上げます。